ここまでで光の明るさに対する指標として、光エネルギー (W)、光速 (lm)、照度 (lx)、光度 (cd)を見てきました。
最後は、輝度です。
輝度
輝度とは
「輝度(きど)」とは、光っている面がどれくらい明るく見えるかを表すものです。
私たちがスマートフォンの画面やLEDライトを見たときに「まぶしいな」「見やすいな」と感じる、あの“見た目の明るさ”のことです。
単位は「カンデラ毎平方メートル(cd/m²)」です。
以上をまとめると次のようになります。
用語 | 説明 | 単位 |
---|---|---|
光エネルギー | 光が持っているエネルギーそのもの | ワット(W)など |
光束(こうそく) | 光源から出る光の全体の量 | ルーメン(lm) |
光度(こうど) | 特定の方向に向けて放たれる光の強さ | カンデラ(cd) |
照度(しょうど) | ある場所に届いている光の量 | ルクス(lx) |
輝度(きど) | 光っている面の見た目の明るさ | カンデラ毎平方メートル(cd/m²) |
これらは光の明るさについての大切な指標です。それぞれの特徴を以下に述べますので、ご購入の際の一つの目安にしてください。
光の単位 まとめ
-
光束・・
・明るい電球(光束が多い)で机を照らせば、机の上の照度が高くなります。 -
輝度・・
・同じ照度でも、白い机は輝度が高くまぶしく感じ、黒い机は暗く見えます。
・テレビやスマホ画面の明るさ設定は、実は輝度を調整しています。 -
光度・・
・スポットライトのように、特定方向へ強く光を出すものは光度が高いといえます。 -
光エネルギー・・
・そして、それらを動かすための電気の力(エネルギー量)がワット(W)です。

参考文献
牟田 淳(2011).『あかりと照明のサイエンス』.オーム社/開発局
安斎哲(2018).『世界で一番やさしい 照明』.建築知識
安斎哲(2021).『世界で一番くわしい 照明-最新版-』.株式会社エクスナレッジ