太陽や照明の照らす光によって、物の色は変わって見えたりします。もとは白いシャツであっても電球色で照らすと少し黄色がかった色味のものに見えたりします。
演色性の劣るお店

蛍光灯や街灯であっても同じで、物の色を正確に表しているわけではありません。こういった光による物の色の再現性を、演色性と言い、これを数値化したものを平均演色評価数・Ra(=アールエー)といいます。
Raは、白熱電球を基準の光として、実際に使う照明の光源が照らすあかりと比較し、どのくらい色のズレがあったかを表すもので、基準の光をRa100とし、色ズレが大きいほど数値は小さくなり、数値が高く100に近い数字だと、色の再現性=演色性が優れているということになります。
演色評価数

演色評価数・・
照明によって「どのような色」に見えるかを表す数値。自然光(太陽光)に近い光が、演色性が高いとされる。自然光の演色性は、Ra100。
照明においての演色性が高いことのメリットは、色がはっきり見えることにより、判断がしやすいということです。アパレルショップへ行って、演色性の劣るお店で洋服を買ってしまい、自然光で見ると全然色味が違っていたということがあります。(あるお店で少し黄色がかったお洋服かなと思って買って、実際着て外を歩いてみると、真っ白な服だったということがありました。)
しかしながら、演色性の高さを求めるべきでもない場合もあります。商品や展示物などはオリジナルの色合いを忠実に知る必要はありますが、リラックスしたり、雰囲気を大事にしたい場所やオフィス、工場、屋外の公園などは、それほど繊細な演色性は求められていません。
演色性が求めれる目的を知って、必要に応じて使い分けすることが大切だと思われます。