リビングは家の中でも人が集まる最も照明器具の設置が難しい空間です。広く用途の多いリビングでは、人の行為に合わせた足し算の照明配置で、予め計画を立てる必要があります。
リビングの照明
リビングは、一般的にくつろいだり、運動したり、パーティを開いたりなど多目的に使用する場所といえますので、自身の生活目的に合った照明を考えます。
そして何より、生活をより彩り豊かなものにするための、自身の第一の居場所として、好きなものにあふれた居心地の良い空間を作ることが本当に本当に大切です。
ですので、どうぞ、とことん照明にもこだわりを持って、お気に入りを見つけ、その灯りとともに日々を過ごしてください。毎日を共にするあなたの価値に合った最上級の照明器具をあなた自身の手で、探し出してください。あなたのパートナーさんは、あなたが手に取るのをずっと待っています。
というわけで、リビングに合った照明についてのポイントを何点か挙げていきたいと思います。是非参考になさってください。
リビング照明のポイント1、2、3
1.天井に1灯だけではなく、複数の照明を置く
部屋の中心部分の天井に、部屋全体を均一に照らしてくれる天井照明と、生活シーンに合わせた自分の手で移動ができる照明器具を複数配置することをおすすめします。リビングを利用する人数にもよりますが、天井照明には、人の動きの邪魔にならない「シーリングライト」や「ダウンライト」がおススメです。
そして、パソコン作業や勉強、読書、ティータイムなどの時間を過ごすとき、それぞれのシーンに合わせて照明器具を選んでいきます。例えば、ソファに座って読書をするならフロアスタンド、パソコン作業や勉強をテーブルを使って行う場合は、移動できるデスクスタンドなどが必要になってまいります。

2.照明の2次効果
この足し算の照明の使い方は、部屋全体に暗いところと明るいところの境に、ほんのりとした柔らかな空間が生まれます。またリビングに誰もいなくて、キッチンやダイニングなど隣のスペースに居る時、リビングにフロアライト1つ点灯しておくだけで、人に安心感とリラックス効果を与えてくれます。人がいる場所だけを明るくするのではなく、住まう空間をほんのりとした明るさで包むことが、人が安心して過ごせる醍醐味なのです。

3.手元の照明のデザインと機能性にこだわりを
単に、安いからとか 今はやりだからという理由だけで照明を選ぶのではなく、デザイン性や機能性にも着目しましょう。部屋の一か所にまとめるのではなく、手元かエリア毎に、オンオフのスイッチを設置すると良いです。そして調光機能付きがおススメです。目的や体調に合わせて、簡単に明るさを調整できるようにすると便利です。最近はスマホのアプリなどでも、照明の調光が行えるようになっていますよね。
安斎哲(2018).『世界で一番やさしい 照明』.建築知識
安斎哲(2021).『世界で一番くわしい 照明-最新版-』.株式会社エクスナレッジ
Re:CENO(リセノ)(2023).『ナチュラルヴィンテージで作る センスのいらないインテリア プロが教えるセオリー&アイデア』.翔泳社